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コンピュータ支援翻訳
最高品質の翻訳を提供するため、WhPでは、クライアントの業界分野に通じているだけでなく、WhPのツールと手法も熟知しているプロフェッショナルに翻訳を依頼しています。その上で、生産性の向上と翻訳物全体の一貫性を確保するため、翻訳メモリなどのCATツールも活用しています。
翻訳メモリ(TM)により、高い生産性、品質、一貫性を実現
翻訳したテキストはすべて文や句などの単位に分割され、原文と訳文のセットがデータベースに保存されます。新しいテキストを翻訳する際、TMツールはまず新しいテキストを同じように文や句などの単位に分割し、TM内に類似した翻訳がすでに保存されていないか調べ、見つかった場合はその訳文を翻訳者に提案します。これにより、生産性と一貫性の高さが保証されます。
TMが最もその威力を発揮するのは、繰り返しの多いマニュアル翻訳やソフトウェアのローカライゼーションです。ソフトウェアマニュアルの第2版、第3版などでは、8割が以前の翻訳から再利用できることも珍しくありません。
しかし高い効率性を実現するには、プロジェクトの始動時からTMを適切に構築する必要があります。クライアントごとにひとつのTMを使用すればコンテンツの再利用率は最大になるように思われがちですが、同じ文でも異なる製品では異なる文脈で翻訳されていることがあるため、結果的に不適切な訳文が割り当てられてしまう危険性があります。かといって、類似したテキストを効果的に再利用しようとしてマニュアルのタイプごとにTMを使い分ければ、その管理コストは膨大になります。
このためWhPでは、自社での翻訳プロセスと、クライアントのドキュメント制作プロセスの両方を考慮した上で、最適なTMの構築方法と適用分野の管理方法を提案します。またWhPが手がけた翻訳の知的所有権(IPR: Intellectual Property Rights)はすべてクライアントが所有します。
TMは今ではほとんどのローカライゼーションサービスプロバイダに採用されており、コスト削減と品質向上を同時に実現するツールとして活用されています。TMは、明確に定義され再利用に適した用語集を供給できるため、クライアントが用語管理システムを採用している場合はそれらのシステムとも統合可能です。またTMはコンテンツ翻訳プロセスを最適化し、社内および社外での用語集の共有も支援します。複数のTMツールのデータベース互換性を確保するため、翻訳メモリの標準規格としてTMXという形式が定義されています。
翻訳メモリは、パートナーシップの価値を高め、企業ブランドの強化に貢献します
TMや用語集をパートナーと共有することは、自社用語が適切に使われることを保証するだけでなく、自社で使用している用語が将来業界全体で採用される機会にもなるため、企業にとって非常に有効な戦略です。
翻訳メモリと機械翻訳の統合によるスピードとコスト効率向上の可能性
機械翻訳(MT)は大きな潜在能力を秘めていますが、その技術はまだ、満足できる品質を提供できるレベルには至っていません。しかしWhPはMTテクノロジーの可能性に着目しており、将来は動的なWebサイトの翻訳に活用することで翻訳コストを大幅に削減できると信じています。
WhPでは、英語から主なヨーロッパ言語への翻訳については、統計的機械翻訳の技術が、この数年のうちにある程度の品質を提供できるレベルに達すると考えています。ただしそのためには以下の条件が満たされる必要があるでしょう。
- 特定の専門分野に特化すること
- 最新の翻訳メモリと用語集が作成されていること
- 大規模(50万~100万ワード)の対訳コーパスが利用可能であること
- 機械翻訳結果を各言語の専門スタッフがチェックすること
品質の高さが最重要である場合は、コスト削減だけではMTを使用する理由にはなりません。
現在のMT技術には、言語的処理と統計的処理の2種類があります。
言語的処理エンジンは、すでに成熟の域に達しており、これ以上大幅に進歩する可能性は高くありません。このタイプのエンジンでは、形態情報、構文情報、および語義情報を含む膨大な語彙リストと文法規則の定義が必要とされます。
これに対して統計的処理エンジンは、対訳コーパスに基づいて統計的に学習する手法を用いて翻訳文を生成します。かなり精度の高い結果が得られる場合もありますが、そのためには非常に大規模なコーパスを用意する必要があり、それが実用化を難しくする原因となっています。
統計的機械翻訳と翻訳メモリを組み合わせたシステムでは、人間が検証した翻訳を取り入れることができるため、品質向上が期待できます。人間が検証した翻訳によって統計的MTエンジンに正しい翻訳方法を「教える」ことができ、その後発生する翻訳の品質を自動的に向上させることができるのです。しかしその場合でも、翻訳結果の品質はアプリケーションごとの対訳コーパスのサイズにかかっており、良い結果を出すにはかなり大きなコーパスが必要となります。
詳しくは、ホワイトペーパーをご請求ください。
- Machine Translation: Dream or Reality? (英語版のみ)
- Translation Memories (英語版のみ)
